先日、老人福祉センター様からのご依頼で片づけ講座を行いました。
地域の高齢者支援の一環で、定期的にいろいろ内容を変えて行われているそうです。
『高齢者の生活が楽になる整理収納術』
担当の生活支援コーディネーターさんが考えてくださったタイトルです。
ただ…
「高齢者」って、ひとから言われるのはどうなんだろう…(汗)
心配になって担当コーディネーターさんに相談しました。
今回集まる方は高齢者の方、またはそれを支援する方なので、あえて入れた方が良いとのことでした。
私の不安も杞憂に終わり、皆さん耳を傾けてくださいました。
参加者の皆さんは、ほぼお互い顔見知りということもあって、和やかな雰囲気。
講座では、片づけの進め方やポイントなど、私の体験を織りまぜながらお話させていただきました。
そんな中、皆さんがひときわ興味を持って聞いてくださったのが、失敗談(笑)
片づけの流れとして、片づけようと思う種類のモノを全部出してから判別するというのが、原則としてあります。
そういった内容の後にお話しした、片づけ現場のエピソードです。
あるお客様宅の片づけ現場でのこと。
キッチンの片づけで、全部出すには手狭だったため、扉ごとにしていこうということになりました。
タッパー容器の整理で、ようやく要不要の判別が終わって次の場所へ進んだ時のこと。
扉を開けると…。
そう、大量のタッパーが再び登場したのです(泣)
結局またさっきの分も合わせて要不要の判別を改めてすることになりました。
その後の片づけでは、「すべて出す」ということを徹底するようになったのは言うまでもありません。
私にとって戒めとなった出来事でした。
そう話していると、気の毒そうな顔でみなさんウンウンと共感してくださり…。
人の不幸は密の味といいますが、ネガティブなことに反応しやすいのは自分の身を守るための本能的なものらしいです。
他人の失敗談を、反面教師として学びにできるということでしょうね。
「全部出す」という作業は、正直いうと結構な労力と時間を要します。
体力の不安のある方に、この作業をおすすめするなんて、「鬼か!」と言われそうですが、先程のエピソードでも分かるように、実はこれが1番の近道なんです。
全部出さなくても、いらないモノだけをピックアップしていくのでもよいのでは?と言われたことも何度となくあります。
その度、お伝えする二つのことがあります。
全部出すことで、自分が何をどれだけの量持っているかというのが把握できる、ということ。
そして、空間が一度リセットされて、最適なモノの定位置が確保できる、ということ。
これらは、全部出さないと出来ないことです。
ということで、皆さんも、
「さぁ片づけをやるぞ!」
というときは、整理するモノを一旦全部出していきましょうね。
ちなみに、種類別に進めることも大鉄則です。
(衣類は衣類など)
年末の大掃除前にモノを減らすと、掃除が楽ですよ~。
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