お客様に
「片づけで気になるところは
どこですか？」
とお聞きすると、
「え、そこ？」
と思うことがあります。
子どもの昔の作品だったり、
家族の残していった荷物だったり、
一度も袖を通していない着物だったり
実生活にはあまり
関わってこないところを
気にする方がいらっしゃいます。
もちろん
気になるのは
本当なのでしょうけど、
日常の生活スペースより
まずそっちが浮かぶのか…
と思います。
「あの押し入れにある荷物が
ずっと気になってて～」
ある意味そこに
存在していることを
しっかり把握できている
という点では素晴らしい。（笑）
逆に
毎日使うキッチンやリビングのモノは
目には入っているけど
景色となってしまっていて
問題点が見えて来ない場合があります。
「どちらかと言うと
問題点はこっちですよ。」
と言いたい。
お客様には
ご自身で気づいてもらうために
日常で起こっている不都合や
問題などを思い出して
もらうようにしています。
すると
出てくるのは
やはり日常の空間でのこと。
麻痺してしまって
自分では分からなくなっているので
客観的に見れる自分以外の視点は
非常に大事です。
あるお宅では
食器をすぐ割ってしまう
ということだったので
なぜなのか考えてみました。
食器棚がいっぱいで
普段使いの食器が
しまう場所がないので
いつも水切りカゴに山積み、
使うときはそこから出している状態、
下の方にあるのを取ろうと
ガチャガチャしていると
お皿のフチが欠けたり
落として割ってしまったり。
問題点から
どこをどう整えていくべきかを
導き出していきます。
この場合は、
まず
食器棚の中身を見直して
スペースを空けること、
そして
よく使う食器の置き場所を
出し入れしやすいところに
つくることでした。
一番いい場所は
めったに出番のない
ゲスト用の食器が
置いてありました。
そこにあるのが
当たり前になっていて
不都合に気付けなく
なっていたんですね。
こんな
見えない問題点を
客観的に見る方法があります。
それは
写真を撮って
画像で見てみること。
人は見たいものだけを
見ているということが分かります。
「えっ⁉これウチ⁉」
「こんなに散らかってた？」
「なんでこんなとこに
こんなもの置いてるの？」
引きとアップの構図
違う角度からの構図
撮ってみると
いろいろな気付きがあります。
自分では整えているつもりでいても
意外と…。
軽くショックを受けます。(笑)
冷静になったところで
改善すべき点を洗い出して
いきましょう。
客観的に見て意見してくれる
人がいれば一番いいですが
できない場合はこの方法で
やってみてくださいね。
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